古代エジプト 

色は病気の治療を行うための部屋に活用されたそうです。病室の床には草の色を塗ったり、窓辺にはクリスタルの宝石に太陽の光が当たるようにし、病室を明るくしたり、空の青色も頻繁に使用したそうです。

神殿は各部屋ごとに色ガラスによって特定の色が差し込むように作られていたそうです。

 

西暦元年ころ

サルセスはヒポクラテス医学を元に医学書8巻を執筆しました。彼は色を意識し、多種多様な花を使い、黒・緑・赤・白の膏薬を処方しました。赤の膏薬は切り傷を急速に癒す。アヤメ油を使ったサフランの膏薬を頭に塗ると眠りを誘い心を鎮静させることを突き止めています。

 


中国最古の医学書

中国最古の医学書「黄帝内経」に色による診断についての記述があります。顔色を五色の色でみて、どんな病気にかかっているのか、体のどの部分が悪いのかということを診断していたそうです。顔色が赤の場合は心、青の場合は肝、白の場合は肺、黄の場合は消化器系の不調、黒の場合は腎の衰弱というように、人間の五つの臓器に結び付けて考えました。現在の東洋医学の基本として使われています。

 

中世ヨーロッパ

色彩療法の方法として、色との媒体として宝石や着色ガラスや色の布を用いて、医療として色と光を利用しました。教会のステンドグラスの赤、赤紫、緑、黄、の透過色が病人を直すと考えられ、その色光の効用は、祈りと音楽で高められたと言われています。このことは後の19世紀に色光療法を研究したアメリカの医師エドウィン・バビットに影響を与えました。

 


ニュートン

1704年「光学」1660年から研究を行ってきた光学研究を集大成した書物。

色彩は色光(スペクトル)の波長により赤、橙、黄、緑、青、藍、紫の直線として分析されると論じています。

 

ゲーテ

1810年に「色彩論」という著書を出版。彼は自然現象についての理解を深めるために、科学者として様々な研究をしていましたが、その一つに色があります。色の三原色を中心としながら色彩環を提唱しました。ゲーテは人間と色彩を探求し、色彩が人間の精神に与える影響について語っています。

 

インドのアーユルヴェーダ

アーユルヴェーダでは色水や色粉を用いた治療が行われてきました。

ヨガではチャクラと呼ばれているエネルギーセンターが脊柱にそってあると考えられ、虹の7つの色が対応されていると考えられています。

ユングは7大チャクラについて「人間の意識の門で、大宇宙、霊、魂からの諸々のエネルギーを受け容れる中枢である」と言っています。

 



 このように歴史を見ると、太古から人間の体が色と深い関わりを持つ研究がなされ

様々な方法で取り入れられて来たことがわかります。

 


【足・下半身】(情熱的・積極的)

血行を良くして身体を温めて活力を与える効用があり、意欲的になれる


オレンジ【腹部・丹田・生殖器】(陽気・社交的)

血行を促進して身体を温め、体の機能を活性化させる


【胃】(好奇心が旺盛)

胃の働きを良くし、消化活動を助けてくれる


緑【胸部・心臓】(理想・平和主義)

最も人の網膜に負担をかけない波長。目の疲れ・集中力・リラックス


【喉・口】(知的・クール)

興奮作用を抑える 気持ちを落ち着かせたい時に


紫【頭・脳・感覚器官】(神秘的・目標達成)

頭の疲れや不規則な生活による心身の疲れの改善


【足・下半身】(協調性・責任感が強い)

ストレスなどの疲れを癒す 体を温める


黒【足・下半身】(頑固・プライドが高い・カリスマ性)

光を吸い込む色 周囲から自分を守り、落ち着きたいときに


白【頭・脳】(潔癖・真面目)

精神の高揚を鎮めて、リラクゼーション効果を高める


ピンク【ハート・子宮の色】(愛情豊か・甘え上手)

イライラした気持ちを静め穏やかな気もちにしてくれる ホルモンの分泌を促す